マテリアリティの特定と言われても!?ESG担当になり困っている貴方に伝えたいこと
こんにちは。メルカリ・サステナビリティチームのまちるだです。
メルカリに入社して8年、サステナビリティチームに異動して約1年半が経過し、特にこの1年半は多くのことにGoBoldに挑戦させてもらいました。
直近の自己紹介ややってきた事はこちら
最近、知り合いのスタートアップのお知り合いの方などから「ESGやってと経営陣に言われたんだけど、どうしたらいいかわからず困っている」というご相談をちょくちょく頂く機会が増えました。
「3回聞かれたことはブログにすべし」という10Xの山田さんの言葉を思い出し、せっかくなので、頂いた質問に回答する形で書いていこうと思います。
Q:メルカリのサステナビリティレポートを読んだが、どういう体制でやっているのか?またまちるだの役割は?
A:(少し話が脱線しますが、今後の理解を深めてもらうためにも、まずはメルカリのESGの取り組みの歴史と私がESG担当になってからのこれまでを少しお伝えさせてください)
メルカリは、2018年にESGのプロジェクトがスタートしました。当時は社長室のいちプロジェクトといった立て付けでした。当時の様子はこちら↓
その後、以下年表に沿って取り組みが加速していきます。私がESG(Sustainability)に関わるようになったのは、2021年5月からです。当時は右も左もわからない状態で、マテリアリティの見直しに携わってました。

復帰から3ヶ月で、FY21のレポート公開に携わり、特にメルカリ初のGHG算出を担当したのですが、今思い返しても二度とできないと思います。
昨年はレポートの開示の一部コンテンツを担い、今年はレポート開示のPMとしてプロジェクト全体の進捗管理やコンテンツ作成を担当しました。
2022年11月からは私含めて3名でSustainabilty TeamとしてメルカリのESG推進をミッションに日々の業務に当たっています。
Q:メルカリのレポートを発行した最初の取り組みについて詳しく教えてほしい。ESGの取り組みはこれからの段階で、正直何からやればいいかわからない。
A:これまでレポートは3回発行しています。当時のレポート作成には携わっていないので、聞いた話にはなりますが、当時はレポート作成もほぼ担当者1人の状態で、さまざまなリソースにも制約があったことから、「とにかくメルカリの想い・取り組みを知ってもらうことを目的にした」と言っていました。実際レポートを見てもらうとわかるのですが、表紙含めて15ページです。(昨年は約50ページ、今年は100ページ。多ければいいと言うことではないですが…)
ESGやサステナビリティの取り組みや開示となると、「何からやっていいかわからない…」と言う状態の方が多いと思います。ESGの教科書などを見ると「まずはマテリアリティを特定しましょう」と書いてあるものも多くあり「マテリアリティ…これは重たい腰が上がらない…(コンサルに丸投げするしかないのか)」と言う状態の方も多いと思います。
メルカリの場合も、1回目のレポートでマテリアリティを特定していますが、それ以外は既存の取り組みのまとめになっています。ここで一つ是非問いかけて見たいのですが、御社のミッションは何ですか?きっと創業のきっかけや今のミッションを紐解いていくと、何かしらESGや社会課題の解決に繋がっているテーマがあると思います。小難しく考えるより、今まず自社の取り組みをESGのフレームワークになぞって整理してみるだけでも、第一歩としては良いのではと個人的には思います。
例えば先日SmartHRさんがSustainabilityに関する
※ 一方、スタートアップでマテリアリティ特定している企業も多くあり、それは大変素晴らしいと思っています。例:ユニファ